科学部門フランス政府給費留学生として、フランスジロンド県のボルドー大学大学院科学技術部生態システム学専攻にて修士課程を2008年に取得後、在学中より行っていた芸術活動を人生の軸にシフトする。活動初期は版画、ビデオ、写真、インスタレーション等多岐の表現方法を用いながら、ヨーロッパを中心に作品の制作・発表を行った。社会現象や日常に隠れた心の境界線をテーマとした『サラリーマン』シリーズや、『ダテマスク』シリーズがある2014年より版画作品を中心に制作を行い、2016年より拠点をパリに移動し活動している。版画の魅力に魅せられてからは、フランスのボルドーのアトリエLa réserve、パリのSfumato工房やJoopstoop、スコットランドのエジンバラのEdinburgh printmakers工房にて異なる技術を学ぶことで基盤作りを行った。現在、 銅版画、写真版画、凸版版画、リトグラフィー（石板版画）による版画作品を展開している。アーティストとして活動する現在も科学への情熱は常に持ち続けており、科学や生物学にインスピレーションを受けながら、作品を生み出している。不思議な違和感を喚起しつつも、心地の良さを持って語りかけてくれるような表現方法を探求している。