わたしが描くのは、感情や物語、祈りではないただの絵です。描けば描くほどわたしは消え、絵だけが残ります。でも不思議、絵はわたしのこころを映すようでもあるのです。
テーマ:生命の神秘、宇宙の広がり、人間の深いところにあるもの「人間」としてのわたしの感情、思考、物語を表現するのではなく、「個としての自分」を超えて、もっと大きな宇宙や生命の流れを感じながら筆を動かす。目には見えないけれど、確かに存在しているそれらをあらわす。小さな植物、生きものたちが集まって、無限に広がって、ひとつの大きな宇宙をつくっている。生命の神秘、自然の調和や循環、豊かさ、宇宙の広がり 人間の深いところにあるもの
植物を描くことについて:ひとつとして同じものはない、同じサイクルで花を咲かせたり、実をつけたりする。そこに生命の神秘さを感じる。人間の深いところには、自然とのつながりが刻まれているように感じる。また、ただそこに在るだけで、ものすごい力を秘めている。植物以外のモチーフも、ただ「在る」ように画面上にあらわれる。この宇宙にあるすべてのものも、それが本来の姿なのかも?
最近は、ゴールを決めすぎず、頭で考えないで描いている。思考と離れる=身体主体自分でも思いもよらなかった形、色、表現が、自分の身体を通じてあらわれてくる感じが面白い。(小野友美)
▪️取材記事等
アーティスト 小野友美 編 / 連載「作家のアイデンティティ」Vol.19

略歴
1985年 愛知県生まれ
2009年 名古屋芸術大学美術学部洋画コース 卒業
個展
2008年 「stereo」 (le petit marche・名古屋)
2013年 「fork. swing. northern fish」 (ON READING・名古屋)
2016年 「We Dance」 (gallery blanka・名古屋)
2019年 NEW ARTIST シリーズ vol.1「小野友美展 – Drawing from our ship-」(GALLERY IDF・名古屋)
2020年 小野友美展 – camel – (GALLERY IDF・名古屋)
2022年 小野友美展 – Sphinx – (GALLERY IDF・名古屋)
2024年 小野友美展 – Us – (GALLERY IDF・名古屋)
グループ展
2008年 「INDEX#4」 (ART ZOON/京都、トーキョーワンダーサイト/東京)
2010年 あいちトリエンナーレ企画コンペ「Drawing must swim.」 (丹羽幸株式会社ミクス館/名古屋)
現在、愛知県在住




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